夏、暑い時に読むのに最適!
引き続き怖い小説、ご紹介します。
今回は「マガツキ」神永学著 です。
まずは簡単にあらすじを。
深夜の公園で黒いワンピース姿の少女が手招きをする。
「その身体、私にちょうだい。」
ある日友人のスマホに謎のマッサージが届くー。
「あなたは選ばれました。」
その日を境に友人は姿を消す。
容姿にコンプレックスを持つ彼女が頼ったのはあるサプリメント。だが、彼女は次第に恐ろしい変貌を遂げていく。
一見ばらばらな恐ろしい出来事はやがて一つの事実へと繋がっていく。
読みはじめた時は深夜の公園、1人の少女、とゾワゾワする心霊的な怖さを感じます。その後もいわゆるチェーンメイルが届き、それを境に不可解なことが起きるという、やはり心霊的な怖さ。
深夜の幽霊とか、スマホのチェーンメイルとか割と王道的な要素だなと思いながらも結構怖い。
ところが、ある1人の女性がサプリメントを接種し、はじめはかよかったものの、だんだんと怖いことが起きるあたりから、怖さの質がガラリと変化してきます。
心霊的なものから何やら得体のしれないものへと。この辺り見事だなと。
いつしか話はバイオテロ的な現実的な恐怖へと変わっていく、
あまりないタイプの恐怖ものという感じでしたね。読みやすく面白いですよ。
一味違う怖い話を望んでいる人におすすめです。